雑記、自分で作った服を着ると言う事
作者は一人暮らしで独身なのですが、洋服を志した頃はもちろん
自分で作った服を着る事が憧れで全てを自分で賄えたらどんな自由なお洒落になるだろうと
洋服に胸を篤くした者です。しかし、曲がりなりにも自分でデザイナーを自称し、自分で作った服を着るようになってから、どうもそうじゃないような気がして来たんです。
もちろん、提携会社の限界と価格の限界とクリエイトの限界の妥協点を探してデザイン指示は私がした服を着てる事になるのですが、と言うのは、自分が作った服だと言い張っても実物を作る際に介在した他人はたくさん居るのですが、料理と同じような気がしています。
自分が作ったものを自分一人で食べても美味しくないもんです。
でも、母の手料理や、食べてる所を見てくれる人が居る時の食事は格別に美味しいもんです。
服も似ているんです。やっぱり人と人を繋ぐものだから衣食住と言うんでしょう。
自分で作った家に住みたいと誰もが思いますよね。住については何も見識もなく、どこでも住んで来たような者でありまして、住めば都と言うことわざもあるじゃないですか。
ただ、作者が興味のある衣食に関しては、全てを自分で賄うよりも、仲間を募って楽しみ合うモノなんじゃないかと凄く思うんです。
だから、何と何を合わせたのかが注目事項になるし、同じブランドで全てコーディネートするなんてその会社の協賛のタレントさんくらいしか居ないし、記念のような位置づけなんですよね。だから、毎回コレクションが開かれるわけで、トータルで提案する、そしてそれを映す人スタイリングする人美容師さんモデルさん、モデルのキャスティングをする人と多岐に渡るわけで、非現実なんです。
現実的に考えると、と言うのは毎日自分で作った服を着ていて思ったのは、このTシャツに合うパンツは自分の持ってる服の中でどれかな?と言うのを選ぶ楽しみがそこだけになって、制服のような息苦しさを感じるんです。
お洒落な人ってのは制服を正当に着こなす人と言うよりは、ルールをどれくらい破って制服以外の持ち物と組み合わせられるか?だったように思うのです。
自分で作った服を着るより、他人が作った服を着て欲しいって言われて着る方が絶対気分がいいですよね?好かれてるって証じゃないですか。あなたにはこの服を着て欲しいなんて、作者は言われた事一度も無いです。
服を交換したり、福袋に並んだりした事はありますがね。
食事も服も自分で用意するレベルってのはそれなりなんだって事を言いたいのです。
選べる自由があるのもまた幸せですが、食事も服も自分で用意しなきゃいけない身分なのですよ。
店主としては失格ですが、もう毎日なんて着てません。それより何より、自分で作った服以外が愛おしくなりました。
自分で作った服を着るのは大変で疲れます。以上です。
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