ローマが十字軍を作った時にお金は生まれた。

以下、転載

◯宗教改革とイエズス会 ・キリスト教は武力支配の時代に作られた宗教であり、欧州が次第に資力支配の時代に移行してゆくにつれて、その教義を修正する必要が出てくる。とりわけ、金貸しにとって、利息の禁止や蓄財の罪悪視は、金貸し支配の社会を構築してゆく上での大きな障碍となっており、何としてもその教義を変革する必要があった。それは、市場を拡大してゆく上で不可避な変革であったとも言える。 ・その為には、バチカンを完全な支配下に置く必要がある。又、騎士団領主を実働部隊として大航海を遂行する上で、騎士団に対するバチカンのお墨付きは不可欠であり、そのためにもバチカンを支配下に置く必要があった。 ・そこで、サボイやデルバンコ等の金貸しは、バチカンを支配下に置くために、 ①まずは、金持ちたちに、教会に寄進するよりも金貸し(銀行)に預けた方が得だと宣伝して、バチカンを金欠状態に追い込み、 ②金欠状態に陥ったバチカンに、免罪符の発行を唆(そそのか)し、 ③バチカンが免罪符を発行するや否や、ルターとカルヴァンを使って教会批判の火の手を上げさせて、欧州各地で商工業者を中心に改革派の勢力拡大に奔走し、 ④改革派が一定の勢力に達すると、今度は改革派に対抗してバチカンの勢力を拡大するためにという名目で、騎士団を中核とするイエズス会を設立し、バチカンに公認させた。 以降、現在まで、イエズス会がバチカンを乗っ取り、支配し続けている。 ・これは、全て金貸しによる二股戦略を駆使した実に計画的な策略であった。 こうして、彼らはバチカン支配だけではなく、利息の解禁と本格的な銀行業の興隆の道を開くと共に、布教を大義名分として公然と世界中を侵略してゆくお墨付きを勝ち取った。驚くべき巧緻さである。  


 1273年 ハプスブルグ家が神聖ローマ帝国皇帝に即位 ・スイス出身の貴族・ハプスブルグ家が初めて神聖ローマ帝国皇帝に即位し、1438年以降、皇帝位を独占するようになる。 ・この神聖ローマ帝国(ハプスブルグ家)支配の下で、3つの一族が勢力を拡大していた。諜報面を担当したタクシス一族、軍事面ではサヴォイ一族、(財政面ではロスチャイルド一族)である。 1360年 フリーメーソン結成(イギリス) ・イギリスの石工職人達が、自分たちの権利・技術・知識が他の職人に渡らないようにロッジで暗号を使用する秘密結社を結成する。これがフリーメーソンの原型と言われる。 1514年~1517年 大規模な免罪符販売→1517~1536年 宗教改革(ドイツ・スイス) ・ヴェネチアとの交易で富を蓄えたフッガー家が、ローマ教皇庁に食い込み、ローマ=カトリック教会に多額の金を貸し付けていく。借金で首が回らなくなったローマ教皇庁は、免罪符の販売を決断、その販売をフッガー家に依頼した。フッガー家は免罪符販売及びハプスブルグ家への貸付によって、その財産を拡大させて行く。 ・その免罪符販売の中心地域だったドイツ民衆の反感が強まり、その反発を背景にルターによる宗教改革が始まる(→プロテスタント)。 1618年~1648年 30年戦争 ・16世紀以降、ヨーロッパにおける覇権を確立しようとするハプスブルグ家とそれを阻止しようとする勢力の間での戦争が続く。この際、タクシス一族は、戦争する2つの勢力に雇われ、諜報活動を商売として行う。また、スイスとサヴォイ一族は両方に傭兵を貸し付け、ロスチャイルド一族は両方の勢力に資金を貸し付け、金を儲けていた。 ・元々、ドイツで王侯貴族お抱えの霊媒師として、予言の的中率が高いと大人気であった「占い師」がトゥルン・ウント・タクシス家であった。タクシス家は、1489年にハプスブルグ家の郵便物配送を専属で請け負い、その後、貴族や聖職諸侯、外交官、商人の通信を扱う特権も得ていた。このヨーロッパ全体に広がったネットワークを駆使し、情報を手に入れていたタクシス一族にとっては、予言を的中させることは簡単であった。17世紀には、タクシス一族はヨーロッパ中を情報面で統一しており、ヨーロッパ各国の王・貴族に、メートル、kgといった測量単位を統一させる。 ・17世紀神聖ローマ帝国(ハプスブルグ帝国)は、イスラム勢力=トルコ軍から激しい攻撃を受けていた。首都ウィーンが包囲され、国家存亡の危機に立たされる。この時、ハプスブルグ帝国の総指揮官としてトルコ軍を撃破し、ヨーロッパをイスラム勢力から守り抜いた軍人がサヴォイであった。 ・19世紀頃から、通信は特定の一族に委ねる事業ではないと郵便事業を国営化する動きが活発化したため、タクシス一族は郵便事業を次々と売却し、巨額の富を得る。世界最大のスパイ組織の頂点に君臨し、莫大な資産を有するタクシス一族は、現代でも当主単独でヨーロッパ最大の土地所有者であり、かつ50以上の企業を支配している。当主が「自宅」としたドイツのエメラム城は英国王室のバッキンガム宮殿よりも巨大である。タクシス一族が全産業を支配するモナコには世界中から正確な情報が集まるため、世界中の大富豪から金が集まり、一大金融国家となった。また彼らの本拠地は、ベルギーのブリュッセルにある。EU本部がブリュッセルに置かれている理由はここにある。 ・この後、サヴォイ一族の名前は歴史の表舞台から姿を消すが、歴史から消え去った訳ではない。サヴォイは、麻薬・アルコールを使ったマインドコントロールにより人間を廃人と化し、何でも言うことを聞くロボット人間を使いテロ・暗殺を企てる闇集団として、現在も活躍している。英国王室に反旗を翻した元英国皇太子妃ダイアナの暗殺を実行したのも、マインドコントロールされたサヴォイの下僕であった。 ・ロスチャイルド一族は、その後も戦争資金を国家に貸し付け、戦争で莫大な利益を上げ続ける。後に銀行家として世界的に有名になり、現在でも歴史の表舞台に立ち続けている。

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